ゆのまえ漫画フェスタに久米田先生が出演されると聞き行きました、九州は熊本・湯前。初の九州上陸となります。そんな ゆのまえ漫画フェスタ 1日目の記録です。
久米田先生目的の人は前夜祭部分だけ見てもらえれば大丈夫です!
公式チラシ
ゆのまえ漫画フェスタ 会場まで
→ 鹿児島空港
11/29(土) 午前4時起床。前日は早めの22時半ごろにから寝る準備をしたもののなかなか寝付けず寝たのは23時半以降。本格的に起きる前にも2時台、3時台にも何度か起きていました。なぜそんな早く起きているかというと、鹿児島行の飛行機の離陸時刻が6時だからです(値段しか見ずに飛行機を予約したせいです…アホすぎる…)。
最寄りから空港までの始発電車も動いていない時間です。調べたところ空港直結のバスが出てるらしい!助かった!
→ 人吉IC
鹿児島空港から人吉ICまでは高速バスです。そうです。免許がないんです。
鹿児島着から高速バス乗るまで約1時間半。どうにか時間をつぶすべく空港内をうろうろ。

そう、マリアの本籍地です(鹿児島県姶良郡牧園町)
バスの到着時刻20分くらい前にバス発着場前に足湯があるのを発見、入ります。冷えた体が温まります。そろそろ出ようかと思ったときあることに気づきます。これ足びちゃびちゃでどうするん…?足湯に入ったまま辺りを見回すとタオル自販機なるものがありました。どうやら足湯に入る前に買ったほうが良かったようです…。わーい足湯だーなんて入るもんじゃないですね。よく見たら足湯の前にタオル販売中の看板もありました。こういうミスがとにかく多い。びちゃびちゃの状態でタオルを買いに行くわけにもいかないので自前のタオルでどうにかしました。ちなみに上がった後に売っていたタオルも買いました。鹿児島空港オリジナルだったし、帰りも入る時間あるかもと思ったので(帰りは足湯の存在忘れてて結局使わずに終わりました)。
そんなこんなでバスが到着。一番後ろの席に乗り込みます(熊本までのバスきりしま号は事前予約性)。なんとはなしにバス前方に目を向けてみると、目の端に引っかかるものがありました。あ!あれは「かくしごと」のクリアファイルでは!?同じく久米田先生ファンがいることにテンションが上がります。
→ 湯前まんが美術館

予定では人吉ICから湯前まんが美術館もバスを乗り継いでいくつもりでした。がしかし、バスが来るまでまた1,2時間待たなければならないのと、町内周遊スタンプラリー(後述)が先着200名ということもあり、タクシーで行くことにしました。タクシーアプリ上の見積もりでは約1万円。
5分近く待ち、タクシーに乗り込みました。メーターの上には「夏目友人帳」のニャンコ先生が。さすが人吉、熊本来てくまモンより先にニャンコ先生を目にすることになるとは。聞くところによると、運転手さんも「夏目友人帳」見ているようでした。一昨年人吉(湯前?)で行われたイベントにも当たって、神谷さん、井上さん、堀江さんを見たとのこと。そのイベントの時には参加抽選に外れた人も会場外から音だけ聞くために県外から来た人も居たそうです。「夏目友人帳」ファンすごい。最近のアニメも見ているそうで、神谷さん今やってる「桃源暗鬼」にも先生役で出てますよね~と。すみません!こっちが見てません!(最近まで「桃源暗鬼」中華製ゲームかと思ってました!)神谷さんの話が出たので、今回ゲストの久米田先生が描いてる「さよなら絶望先生」も主役神谷さんなんですよ~と話を振ってみましたが知らない様子。同じくゲストの藤田先生の「からくりサーカス」は好きだそう。あれ~?
約30分で湯前まんが美術館に着。料金7000円也。見積もりとは違うけど安く済んだのでヨシ。
タクシー降りる直前に気づきましたが、助手席裏に張ってあるポスターみたいなのにくまモンいました。詐欺防止みたいな。わるモンって書いてあったけどくまモンとは別物なのかな?あのほっぺの赤丸がないだけですごい違和感ある(今調べたところ別物べつモンらしい)。
ゆのまえ町内周遊スタンプラリー
フォロワーが町内周遊スタンプラリーの景品として、村枝先生、藤田先生、久米田先生のサイン色紙があると呟いておられました。タクシーを使うのはコスト面でなかなかきつかったですが、可能性があるならチャレンジはしたい。バスで行って参加すらできなかった―となるのは悲しいとの思いもありました。
チェックポイントは「湯前まんが美術館」「湯前まんが図書館」「湯~とぴあ」「ゆのまえ温泉 湯楽里」の4か所。
湯~とぴあ
駐車場真ん前の施設でした。施設の方らしき人に声をかけスタンプラリーの用紙をゲット。70番台。懸念通りにならなくて良かったです(用紙が置いてある近くの案内を見たら先着250名って書いてあった(シークレット拡張???))。施設の方から「一番遠いのはこっち(ゆのまえ温泉 湯楽里)で~車でも5~10分くらいかかります。ある…き…?」ドン引きみたいな顔されました。すかさず「自転車レンタルできますよ」と。遠慮なく借りました。4時間550円。
ゆのまえ温泉 湯楽里
湯~とぴあ から自転車で10~20分と言われましたが、確実に10分ではつかない。自転車に乗るのがリアルに十数年ぶり+なれない土地なのを加味してもだ。湯楽里の入口は坂になっており、電動自転車じゃなかったらきつかっただろうな~という感じ。車で来たほかのラリー参加者に交じりスタンプゲット。
ちょうど昼時だったのでランチとします。頼んだのは表に書いてあって気になっていた塩豚骨ラーメン+紅しょうがトッピング。
うまい。
湯前まんが美術館
湯~とぴあに戻り自転車を返した後、湯前まんが美術館に足を運びます(湯~とぴあ、湯前まんが美術館、湯前まんが図書館は徒歩で5分もかからない)。湯前まんが美術館入口早々に「ここから先は入場券が必要です」と。あれ?これスタンプ押すのに入場券必要なタイプ?と思い受付の方に聞いてみると、「こちらで押しますよ~」とカウンター下からスタンプを取り出して押してくれました。
湯前まんが図書館
最後のポイントです。地図上は近くにあるのに場所がわからず、湯前まんが美術館の受付の方に聞いてしまいました。湯前まんが美術館と同じくらいの規模感を想像していましたが、ずいぶん違う…コンテナが2つおいてあるぐらいの感じでした。しかもスタンプは外・無人。最終チェックポイントなのに人がいないとは…。漫画フェスタ準備中のスタッフを捕まえてスタンプラリーは完了しました。
トークショーまでは時間があるので、湯前まんが図書館で時間をつぶします。


twitterで漫画フェスタのことをつぶやいたところ「トークショーの整理券はもらいましたか?」と。どうやらインスタで告知はされていたようです(この日のためにインスタアカウント作ったのに使い方がわかってない!)。急いでまんが美術館に整理券もらいに行きます。
教えていただいた方はFF外ですが、漫画フェスタのことをつぶやくたび情報をいただけました。ありがとうございます。
ゆのまえ漫画フェスタ 前夜祭 エピソード0
会場は、湯前町農村環境改善センター大集会場。左右に5席ずつ。席もミチミチに詰められてるわけでなくゆったり見られました。整理番号25番。久米田先生は6番の列の前あたりに座られていました。通路を挟んで斜め前、なんの遮蔽物もなく久米田先生を見られる絶好の位置でした。あんまり前過ぎても…と思っていたのでちょうどよかったです。
まずはMCのかたが出てきて前説のようなものが始まります。「写真撮影okです。#ゆのまえ漫画フェスタ2025 を付けて盛り上げてくださいね」と(あとで見てみたら結構表記揺れありますね…)。 → #ゆのまえ漫画フェスタ2025 #ゆのまえ漫画フェスタ
続けて先生方入場。村枝先生、藤田先生、久米田先生、岡崎さんの順に軽くご挨拶。
藤田先生「久米田くんみたくテレビ出るくらい喋るの得意ではないので(久米田先生:それは言わないって言ったじゃん)、今日のお昼お寿司いただいたのでその分は頑張って喋ります」
久米田先生は、「これから2時間トークとか気が遠くなる…倒れるだけならいいんですけど死んじゃったらごめんなさい。」とおっしゃっておられました。当然会場爆笑。

MCの方が久米田先生の顔色が悪いことをいじられ、「お客様の中にお医者様はいらっしゃいますかー?」(シーン…)「AED使える方はー?」(ポツポツ)「じゃあ大丈夫。安心して倒れられてください」と。(翌日のトークショーで明らかにされましたが、久米田先生は朝起きるのが遅く(乗り遅れた?)そのせいでガチで体調悪かったようです)
(以降、うろ覚えの内容が多くなります。ほかの方のレポートと相互補完して楽しんでください)
質問コーナー 1
質問コーナー(フリートークだったかも)へ
漫画家(俳優)になったきっかけは?
村枝先生:実家(?)が床屋だったから、漫画がたくさんあった。
藤田先生:漫画が好きで。サンデーに持ち込みに行って賞取ったのが漫画家になったきっかけ。村枝くん、久米田くんともその頃からの付き合い。久米田くん今疲れてるけどキックボクシング部だったんだよ。
久米田先生:ノープランで生きてて、美術系大学の漫研に入った。そこがキックボクシング部と同じ部屋で。(漫画を)描かされ(キックボクシングを)やらされの状態だった。今回来たのも村枝先生が熊本県知事になるのではと睨んでの投資です。(MC:漫画家続ける?)流れに任せてですね。ハマった作品はないです。漫画家か教員で教師の道断たれたから漫画家やってる(藤田先生:天才がいる)。ピンポン(松本大洋)と寄生獣(岩明均)が同じ部屋にいたからなれるだろうと。
岡崎さん:憧れとかはなかった。洋画ばかり見ていてなりたくてなった。上京して皿洗いをしていたが同じく皿洗いをしていた脚本家が日活と繋がりがありデビューに至った。
週刊と月刊どちらのほうが大変か
藤田先生:どちらも大変。
村枝先生:月刊はページ数多いからね。執筆リズムは週刊のほうが取りやすいと思う。
藤田先生:リズムは取りやすい。久米田くんは知らないけど(久米田先生:振らなくていいよ)。
村枝先生:前回の「ヒキ」が「アバン」に入ってくるから(週刊でも)18ページよりも少ないでしょ。(村枝先生が「ヒキ」「アバン」など用語を出すたび、藤田先生が少年漫画家なんだからみんなの分かるように言いなさいと窘める場面が見られました)
MCのかた:さきざきのストーリーなんかは決まっているのでしょうか?
村枝先生:そのときそのとき。
藤田先生:何回か先までストックがある。今回(シルバーマウンテン)の場合、島本(和彦)さんとやりあってるから。同時に連載開始だったんだけどその時点で8話分ストックあった。島本さんを待って足踏みしてる状態だった。村枝くんは描くの早いからね。18ページ2日でしょ?高橋(留美子)先生は1日で描いちゃう。
久米田先生:ストックはないです。最終締切の待たざるを得ない作品のうちに入ることが目標。(藤田先生:久米田くんは何ページ描いてるの週刊 6ページ?)8ページだよ!失礼だな!(藤田先生:8ページは何日?)2日くらい。アシスタントもいるけど顔合わせたことない。AIかも。トレースされたくないじゃん(藤田先生:そういうの気にするんだ。もっとおおらかかと思ってた)。
MCのかた:執筆スピードの話が出ましたが石ノ森先生は月300ページ?描いていたとか。
村枝先生:月600ページ。先生とアシスタントの部屋が隣通しで先生の部屋からアシスタントの部屋にピッって原稿が飛んでくる。アシスタントが急いで取りにいかないとまた飛んでくるからインクが擦れてしまうくらい執筆が早い。
藤田先生:一日だけ(?)石森プロいたことがある。
MCのかた:岡崎さんはこの人はすごいと思った方はいるでしょうか。
岡崎さん:勝新(勝新太郎)さんはすごかったですね。勝新さん、水原(弘)さん、美空ひばりさんと一緒させていただくことが多かった。歌手から俳優への道を止めたのは水原さん。歌手は一発当たればずっと食っていけるから、と。あるとき勝新さんから電話かかってきて飲みに行くことになった。はしごするたびに人数が増えていって最終的には24,5人になったことがある。
映像化について
村枝先生:経験がないのでわからない。
藤田先生:ちょうど始まる前に久米田先生と話していた。自身は過保護なタイプ。要望が多い。うまくいかないのは大体コミュニケーション不足。不安点を伝えるの大事。
久米田先生:基本丸投げ。失敗しても責任取らなくていいから。(MCのかた:でも失敗したら傷つくんじゃないですか?)傷だらけでも割れなければいい。(MCのかた:大滝詠一さんの曲が使われたり)あれはエイベックスの人が勝手に決めた。(この話の流れで元担当編集の竹田さんが講談社やめたという話が。竹田さんが調整してた?)恵まれているとは思う。(このあとお絵描きコーナーで)描きたくないんで話しますが…(藤田先生:話すほうが楽?)楽じゃない話すのも描くのもコンディション的に(藤田先生:いつも悪いじゃないあなた)原作と変えてくれって言うけど変えてくれない。
藤田先生:久米田くんの原画展行ったんだけど缶バッジが売り切れで。作品じゃなくて久米田くんの。久米田くんの(アニメの)op見てもわかるじゃない、作品だけじゃなく久米田くん本人を愛しちゃってるのよファンもスタッフも。
お絵描きコーナー
岡崎さんの似顔絵を村枝先生、藤田先生、久米田先生が描くことに。
先生方が描いている間、観客は描いてる様子を後ろから自由にのぞき込むことができました。

先生方が描き終えられたタイミングでそれぞれ描いた似顔絵と写真撮影の場が設けられました。
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質問コーナー 2
休憩をはさみ再度質問コーナーへ

大喜利して
『フィールドでの負い目はフィールドでしか返せないんだ』(村枝先生の「俺たちのフィールド」内のセリフ)のような決め台詞を考えてください
先生方:これ質問じゃなくて大喜利じゃない???(質問した観客:大喜利です)
村枝先生:心に残ってるセリフなら『足踏みしてても靴は減るぜ』(藤田先生の奥さんは理解できないらしい)
久米田先生:質問なんだっけ…前後を変えればいいんじゃないの?『漫画での負い目は来世でしか返せない』(会場爆笑)
互いの連載作の感想、久米田先生がサンデーに戻ってきたことについて
それぞれお互いの作品の感想・所感をお聞きしたいです!
村枝先生、藤田先生 → 久米田先生の「シブヤニアファミリー」
村枝先生、久米田先生 → 藤田先生の「シルバーマウンテン」久米田先生がサンデーに戻ってきたことについて感想をお聞きしたいです!
村枝先生:(シブヤニアファミリーは)子供が主人公なのはうまいなと思った。
久米田先生:シブヤニアに関しては終わらないものを描きたいと思って。サザエさんみたいな。(藤田先生:最終回が嫌なの?)最終回めんどくさい。途中で終わってもいいように。最終回予想されると辛いじゃないですか。HUNTERxHUNTERとか辛いと思う。みんなに予想されて。
藤田先生:おれは読者の予想通りに描きたい派だからその辛さはわからない。島本(和彦)さんは逆だから苦労してる笑。
MCのかた:このへんでお時間になってしまいました。次の質問で最後とさせていただきます。
(この質問、実は私のでした。質問を読む際、先生方が非常に読みずらそうにしていました。字が汚くてすみませんでした!時間都合もあり、先生方の回答途中で切られてしまったのは残念でした…)
物語の構成について
漫画を描いています。どのように構成を考えているか教えてほしい。
村枝先生:“これやりたい”リストがある。まだ描きたいものがある。
藤田先生:“構成”冷たい言葉に聞こえる。そのキャラで描きたいシーンがあるはず。
久米田先生:(自身は)キャラクター愛せないので。考えず一ページ目描いちゃえばいい。考えすぎて描けなくなっちゃう人が多い。とりあえず原稿を完成させること。キャラ・設定は後でできる。(自身は)ネーム描くと嫌になっちゃう。ネーム描かないからオチ前コマが細かくなる。
最後には先生方が前に出てきて記念撮影タイムが設けられました!



ゆのまえ公式インスタでも様子がうかがえます。
観客を背にした記念撮影 なんの合図もなかったから笑顔の人の少ないこと!笑

宿
今宵の宿は、湯前まんが美術館からバスで10分ほどのホテルです。
チェックイン時にオーナーとお話させていただいたところ、毎年漫画フェスタで泊まりにくる人もいるとのこと。やはりここでも「夏目友人帳」の影響は強く、受付にニャンコ先生の置物がありました。「夏目友人帳」ファンも多く来ることから、「夏目友人帳」全巻、館内で誰でも読めるようにしてあるそうです。ちなみにオーナー自身は読んでいないそう(まだ読んでない!)。
ホテルに着いたのが19時近いこともあり、すぐに夕餉の用意をしていただきました。

十種の山菜とヤマメ、鹿肉の紅茶煮など地元でとれた食材を中心としたメニューです。オーナーから「こちら(十種の山菜)名前もわからないと思いますが…解説しますか?」と言われたので内心(いうて知ってるやろ…)と思い「名前だけ…」とお願いしたところ、「まずこちらが、べにばなぼろぎくで…こちらがぎしぎし…」はい、一瞬で心折れました。なんです?べにばなぼろぎくて濁点多すぎないですか?ぎしぎし???結局のところ半分も知らなかったです。すみませんでした…。食べている途中で別の部屋から同じ問答が聞こえてきたので、定番になっているぽいですね。使われている山菜の写真が入ったファイルが用意されている周到さ笑。山菜以外にも魚もうまい、鹿肉もうまい。おひついっぱい用意されたご飯、最初は食べきれるか不安でしたが、余裕過ぎました。むしろ足りないくらい。うまい。
お風呂をいただいた後、ようやく一息つきます。
ちょうどフォロワーさんがスペースをやっていたので聞きながら、明日のサイン会に向けて久米田先生へお手紙を書きます。来る前に書いとけって話ですが、時間がなかったんです。でもそのおかげで今日の感想なども書くことができました。スペースも終わり手紙を書き終えたのは23時ごろ。明日も早いので、今日のところはおやすみなさい。
明日はついにサイン会!ゆのまえ漫画フェスタ 2025 ~本祭~ (熊本旅行2日目!) に続け!!!




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